基礎知識

ひかり電話と番号ポータビリティ

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ひかり電話とは

ひかり電話とは、自宅の固定電話の電話番号をそのまま継続利用できる、光インターネット回線を利用したIP電話サービスのことだ。

従来のNTT固定電話の料金は、基本料金が1700円程度に加えて、距離に応じた通話料がかかってくるが、ひかり電話ならインターネット回線のオプション契約なので電話サービス部分だけの基本料金は500円程度と1/3以下となっており、さらに通話料は距離に関係なく3分8円と経済的なのだ。

ひかり電話の歴史

光ファイバーが浸透する以前はいまより低速のADSL回線の時代があり、その当時登場し始めたIP電話(インターネット電話)は050から始まる電話番号に限定されていた。

それが、光ファイバーで提供されるひかり電話の時代になると通信品質が安定しているという条件を満たし、03や06などの一般固定電話の電話番号(0ABJ電話番号)の利用が許可された。

また、番号ポータビリティと呼ばれる、電話番号持ち運びサービスにも対応していて、今まで固定電話で利用していた電話番号をそのままひかり電話へ移行して利用を継続することができるようになっている。

用語説明

0ABJ電話番号とは

03や06などの市外局番から始まる電話番号体系のこと。

市外局番+市内局番+番号という形式となっていて、電話番号から利用地域が特定できるようになっている。

また、火事など災害発生の際に消防局などで電話着信番号から住所を特定できるよう、緊急通報システムに登録されている電話番号でもある。

番号ポータビリティとは

NTT契約で利用していた固定電話の電話番号をひかり電話などのIP電話のサービスへ移して利用する仕組みのこと。

番号ポータビリティができる電話番号はNTTで新規発行されたアナログ固定電話の電話番号に限定されている。

たとえば、ひかり電話などのIP電話で新規発行された電話番号は番号ポータビリティができない。

ひかり電話へ電話番号を移行した後はNTT固定電話契約は解約となり、電話加入権は休止扱いとなる。

電話加入権は5年単位で更新手続きが必要で更新しなければ失効してしまう。

番号ポータビリティしたひかり電話を解約してしまうと、電話番号の利用権利は失効してしまう。

これは休止中の電話加入権を保持していても効果はない。

電話番号を失いたくなければ、常に使い続けていなければならない。

電話加入権とは

電話加入権とは、NTT固定電話サービスに契約する際に費用(7万円)を支払うことで得られる加入権。

NTT電話回線が全国で未整備だった時代に創設された寄付金的な意味合いがあるらしい。

一度支払っておくことで、引っ越しをして転居先でNTT固定電話を契約する際に加入権を使って契約できる。

質屋などで電話加入権が売買されていたことで、換金性があるイメージもある場合があるが、

NTTでは加入権返却などでの払い戻しは対応していない。

電話加入権は、電話番号との関連性はない。

よって、加入権を保持しているからといって、以前に利用していた電話番号の利用権利を持っていることにはならない。

電話加入権はあくまでNTT固定電話を契約する際に活用する加入の権利(初期費用の一部免除)でしかない。

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